読書感想

春画が予想以上に面白かった。

何が面白かったって江戸時代のフェミニズムであった点である。春画本のほとんどはパロディであり世の中に対する皮肉であった。当時、発禁本であり裏ルートで出版されていたらしい。例えば江戸時代に女子教育のための教科書として「女大学宝箱」という本があ…

「消費をやめる」をアドラー心理学的視点から解釈してみた。

平川克実著の「消費をやめる」をアドラー心理学的視点から解釈してみた。「消費とは承認欲求を満たすための行為である」 「承認欲求に囚われてると共同体的感覚を持てない」 という2つの前提を建てて考えてみる。一つ目は私が考えた前提で、二つめは「嫌われ…

男子の貞操、幸せなSEXいついての本

坂爪真吾さんの第2弾本。非地位材としてのSEXの本なんだと思った。他人と比べない幸福なSEX幸せをもたらすものとして、地位材と非地位材がある。地位材とは他人との比較できるもの。年収、社会的地位、車、家、服などの物的材、それに対し非地位材とは健康…

アドラー心理学は世界を変える

アドラー心理学にはまってます。まず最初に言うと、過去のトラウマを自覚し克服した人間、インナーチャイルド療法で救われた人間としては全肯定するわけにはいかない。トラウマは存在するし、今の自分の行動に影響している。承認欲求を否定するのは、賛同す…

年の取り方が分からない社会、「若作りうつ社会」を読んで・・

シロクマ先生の「「若作りうつ」社会」を読んだ。正直前作、前々作の方が面白かった。ただ自分も30歳前半だから年の取り方というのは非常にリアルな問題なのだ。偉そうなことを言えば、周囲を見渡してもなかなか大人らしい大人が少ない、のはみな健全な20…

幸せのメカニズム 幸福を再考する

久しぶりのブログ更新、最近思うのは価値観が目まぐるしく変わる時代、そもそも幸せってなんだっけ?ということについて問い直さないといけない。ということでこの本を読んでみた。幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)作者: 前野隆司出版社/…

反省させると犯罪者になります

反省させると犯罪者になります (新潮新書)作者: 岡本茂樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/05/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (30件) を見る面白い本だったので読書感想。問題行動を起こしたら「すいません。ごめんなさい」と謝罪して、二度と…

自己愛との付き合い方

「いいね!」時代の繋がり―Webで心は充たせるか?― エレファントブックス新書作者: 熊代亨出版社/メーカー: エレファントブックス発売日: 2013/05/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (16件) を見るシロクマ先生の2作目。今回も自己愛が大きなテーマ…

未来の働き方について考えてみた

chikirinさんの「未来の働き方を考えよう」読んで未来の働き方について考えてみた。この本では転職のタイミング等について書かれているけど、自分は転職等については成り行きに任せるつもりでしかない。それよりも、世界資本主義の行く末について考えてみた…

変えられないもの、変えれるもの

神よ私たちに変えられるものを変える勇気と、変えられないものを受け入れる冷静さと、その二つを見極める知恵を与えたまえ これはアルコール依存症からの回復のカウンセリングでよく使う言葉なんだが、今の社会を語る上でも使える言葉だと思うのだ。もはや日…

スクールカーストによって作られる意識が高い系

最近「スクールカースト」という本と「意識が高い系」という言葉が流行ってるので、両者の繋がりを含めて考えてみた。企業で働いて思うのだけど、「優秀」って言葉で人を評価するけど、その優秀さの実体のよく分からなかったりする。飲み会の席で初めて会っ…

ロスジェネ心理学を読んで

シロクマさんの本、ロスジェネ心理学を読んで思った事を書いてみた。 シロクマの屑籠←シロクマさんのブログ http://www1a.biglobe.ne.jp/index/books/2012/201210losgeneshinrigaku.html←ロスジェネ心理学の紹介人は自分に生きる価値があると思えないと生き…