そもそも文明はサイコパスが作った?

「格安居酒屋ができたのは、サイコパスが作った企業の恩恵である。アマゾンが欲しいものをすぐに届けてくれるのは、サイコパスが作った企業の恩恵である。iPhoneができたのは、サイコパスが作った企業の恩恵である。」
それでもサイコパスが世界を廻す - 珈琲をゴクゴク呑むように
そう、世の中の便利なシステムは皆サイコパスの経営者が務める企業の恩恵である。でも突き詰めて考えると、もしかしたらインターネット、電気もガスも水道も以前サイコパスの人たちが作った・・いや作らせたのかもしれない。今住んでる快適な家も電車や車も作った職人さんやエンジニアの人はいい人だったかもしれないけど、元々の作らせた経営者は多分サイコパスだったんじゃないだろうか?だってこんなに快適なんだから・・
「人間だけが労働するのは、人間の消費する量が自然からの贈与分を超えたからです。石器時代までは、自生するバナナを採ったり、皮で泳ぐ魚を捕まえたり、野山の獣を狩ったりするくらいで食料源としては十分だった。狩猟や採取や漁労じゃ「労働」と言えるほど体系的なものではありません。ですから1日のうちごくわずかな時間しかそのためには割きません。石器時代の労働時間がどれほどのものであったかについては、レビストロースの「悲しき熱帯」を読むと想像がつきます。マトグロッソインディオの集団ですけど、食料を集めるための労働は2、3時間くらい。あとはごろごろしてるんです。おしゃべりしたり、入れ墨をいれたり、髪を編んだり、呪術儀礼をしたり、昼寝をしたりして過ごしてる。」(困難な成熟、内田樹これを読んで思った、、稲作ってサイコパスが始めたんじゃないだろうか?サイコパスが文明を作ったんじゃないだろうか?国の支配者は皆サイコパスだった。始皇帝とかチンギスハンとか源氏も平氏織田信長豊臣秀吉徳川家康も・・我欲のために人をいくらでも殺せる人物だから王になれた。でもそういう人物が文化を作り、他国を征服しようとするから文化交流が始まったのではないか?

私は、世の中から戦争やブラック企業や虐待をなくしたいと思ってる。多分99%くらいの人は真剣に考えたことがなくても、そう思ってる。そこで、2つの大きな疑問を持った。
他の動物は、決して自分が生き延びる以外の目的で必要以上に働いたり、他の生き物を傷つけたりしない。なぜ人間だけが、必要以上の労働や戦争等により傷つけあうのか?
なぜ企業や政府のリーダーは人から尊敬されるような人物ではなく、サイコパス的人物なのか?

でも、もしかしたら、人間が脱動物を始めた文明を持ったその時点でリーダーや支配者はサイコパスだったのかもしれない。いや動物にはサイコパスがいないけど、人間にはある時点で何かの変異で必要以上に他人を傷つける、必要以上のものを欲しがるサイコパスが生まれた。そしてそれが文明を作ったのだ。
民主主義だって、元々フランスで民衆を国民として戦争に参加させたほうが、戦争に圧倒的に強かったから始まったものだ。まさしくサイコパスの創造物。

そう考えると、我々一般市民が、サイコパスの支配者、経営者を倒し理想郷を作るという青写真は描けない。支配者、経営者はサイコパスだ。それはもうあきらめるしかない。そのなかでどれだけマシな世の中を作れるのか・・それを考えていかなければいけないのかもしれない。

困難な成熟

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