経済成長の限界について

経済成長の限界について、前の記事の通り、私は『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』ラミス,C.ダグラス【著】で経済成長に対して意識的になったのだが、先日エコビレッジに参加した際、天然住宅を主催する相根氏が右肩上がりの経済成長を続けようとすれば経済が破綻するのは明らかなことと語っていた。資本主義に内包する問題、格差とか環境破壊、戦争、不況、元々の根源を辿れば持続不可能な経済成長を持続させようとするところにある・・と。作家の橋本治氏の著書のなかで経済成長を続けることの不毛さを語っている。意外なところだけど、ある経済誌のなかで大成建設(大手ゼネコン)の会長が企業は生き残れない、それよりも今企業の持っている技術を生かす方向で・・という話をしていた。まさか大企業の会長と自分の意見が合うとは・・と驚いたものだった。仕事でセキスイハイムの課長さんが僕らの時代はFAXができて、パソコンが出来て、携帯電話が・・どんどん発展していったけど、君らのこれからの時代はいいことないよ・・大企業のお偉いさんのなかにもそれを意識してる人がけっこういるのだ。

1度国民意識調査として「経済成長を続ける必要があると思いますか?」とアンケート取ってみたらどうかと思う。意外な所に経済成長の不毛さに気付いてる人がいそうで面白そうだ。

そう考えると私が思い出すのは漫画「はだしのゲン」である。戦争はもう負けると分かってる人にはもう不毛なものなんだけど、世間は軍国主義一色で、それに賛同しないと世間に居場所がない。今の日本も「働く」ことが「意味もない戦争に兵隊として出向く」みたいなことになってる気がする。でもやっぱり働いてないと世間的に居場所がないのかな・・と

同時に思うのが資本主義(経済成長)っていうのは戦争と同じで人類の歴史上避けられないものなのかな・・とも思う。他国を侵略したいなんて今でこそとんでもないことだけど、人類の歴史で見れば原始時代から現在まで戦争ばかりだ。戦争が今では野蛮な行為として見られるように、資本主義もそうなりつつあるのかもしれない。資本主義を支えるものってやはり物欲だと思うのだが、今では車も家も服のブランドもなんのステータスにもならないのだから