閉塞感はもっと共有されるべき

今の経済システムを知れば知るほど希望が失われていく。経済成長が不幸しかもたらさないこと、と経済成長を前提とした今の経済システム。企業は誰が経営者であっても利益の最大化を第1優先にせざるを得ないこと。最後に儲かるのは巨大資本であり、一般労働者はがんばっても報われないこと。

最近、2ヶ月も不況のため自宅待機状態なので、仕事以外で色んな人と会う機会に恵まれている。そこで感じるのだけど、今の時代誰もが皆閉塞感を感じるような時代なのかも・・と。自分のように資本主義に疑問を感じてるような人、スロウライフ的な生活を目指してる人でも、仕事で会う3Kの仕事してる職人さんでも、普通に大学卒業して就職して働いてるひとでも、

この閉塞感が労働意欲も消費意欲も萎えさせるので経済成長にとっても都合が悪い。GDPが記録的マイナス成長になりそうで喜ばしいことだと思う。

もし自分が経済成長から利益を得る投資家だったら、例えばフェアトレードだとか自然食品、デモやボランティア活動でより良い世の中が実現できると希望を持たせたほうがなんだかんだと働いて金使うので都合がいいと思う。

私が思うに今私たちにできることというのはこの閉塞感を共有することなのではないだろうか?某環境・平和活動家の講演見てて思ったのだけど、ネガティヴな発言はタブーで職業柄なにかしらポジティヴなこと言わなくちゃいけないみたいな・・「地道に活動を続けていくことが大事なんです・・」とか、私はそれより「もうデモとかやっても変わらないのは分かってるんだし、どうにもなんないっすよ、やってられないっすよ」って言っちゃった方がいいのではと思った。現場の職人さんも「食ってけない」「苦しい」のは見てれば分かるけども、どこか口に出すのは恥だと感じてるような気がする。無職だと同窓会に出づらかったりするのかな。いやむしろ無職・ニートの人たちで集まって飲んだりするべきじゃないか。私も独りで行き詰ってるより、普段接点のない人たちと会いああこの人も行き詰ってるんだな・・と分かったりすると気分が随分楽になる。現代社会の閉塞感を共有する自助グループ、みたいな感じ。