陰謀論には気をつけたい。

明けましておめでとうございます。

年明け早々だけど、「陰謀論にダマされるな」竹下節子著と言う本を読んでみたので、陰謀論について考えてみた。はてさて、気付けば世間的には陰謀論と呼ばれる本やサイトを沢山読むようになった。

元々、私はノストラダムスやらUFOなどと言ったオカルト物にはさっぱり興味がない。でもドキュメンタリー映画「コーポレーション」では株主が利益の最大化のための決定権を持つ株式会社というシステムが暴露された。「金融のしくみは全てロスチャイルドが作った」では資本主義が持続不可能な経済成長を促してること、経済成長によって誰が儲けているか、私企業である中央銀行がお金の発行権を持ってること。「メディア・レイプ」では広告に使われてるサブリミナル効果ドキュメンタリー映画華氏911」「zero:9/11」では9・11テロが明らかに事前に計画されていること。心理学の本になるけど「ハラスメントが連鎖する」では悪意を持ったハラッサーほど社会的に高い地位につき周囲の人間を巻き込んでいくことが描かれている。

そうすると「悪意を持った支配層」というのはやはり存在するのだ。と考えざるを得ない。Harrpとかケムトレイルなどになるといまいち実態が掴めないので、なんとも言えない。あるかもしれないないかもしれない保留にしとこう、アメリカ軍が最高機密など表に出すわけないのだから。それよりも大手メディアの論説にそって物事を考えてしまうと経済成長、お金、株式会社、広告について小学生でも持ちそうな疑問さえ持つことができない。そのことのほうが怖いのだ。

私が陰謀論から少し距離を置きたいと思うのは、それ自体が消費娯楽になってしまっているか、アメリカ、ユダヤ、朝鮮、中国を怒りの吐け口にしまってるか、自分はこんなにすごい陰謀を知ってると周囲から優越感に浸りたいか(上から目線で話したいか)、などのネガティブな匂いを陰謀論から感じるからである。

陰謀論にだまされるな」によれば陰謀論は無敵である。
「お前は魔女か?と問われた時yesと答えれば火刑台直行だが、noと答えても魔女は嘘をつくという偏見により魔女であると見なされる。そして嘘をついたとして罪は重くなる」
「誰かが「NASAに宇宙人はいない」と主張しても陰謀論者にとっては「NASAに騙されてる陰謀の犠牲者」か「NASAの回し者」のどちらかなのだ。」

去年、読んだ本や書いた記事を読み返して見ると「悪意を持った支配層」の存在は確かだが、それだけが現代の生きづらさの原因ではない。ともいえる。

  • やりがいのある仕事、自分に合った仕事、自分のために働くという現代の職業観が幻想なのでは
  • 効率よく生産したい、しかし退屈は苦痛であると言う原始人的本能が生む矛盾
  • 自由=したいことをする=幸せである、いや実はしなきゃいけないことを課せられたほうが幸せなのでは・・
  • 元々、人生や世の中はhappyなものなのか?テクノロジーが進化しようと民主主義が実現しようが諸行無常で虚しいのが世の常ではないのか?

等など

とにかく陰謀を掘り当てることに夢中になると大事な真実を逃しちゃう危険があるのは確かだと思うのだ。