若手を育てられないおじさんたち

今の職場(建設業界)なのだけど、40以上と30以下の人とでちょうど30代の人が少ないこともあってか世代間断絶があるような気がする。40以上でもはや1人前の現場所長の人が20代の若手を育てられない。というか育てがってない。その理由について考えてみた。
40以上の人というのはバブル経験者だから、消費のために働くという意識が強い。働くのは、給料で車や最新家電やらキャバクラやら何かの楽しみのために働くというのが彼らの価値観だ。「きつい仕事だけど、世の中を豊かにしてるし、その代償に車や家を買える。だから何とかやっていける。でもこのきつい仕事はそうそう誰にでもできる仕事じゃない。俺みたいに根性と能力がないとだめなんだ。」人間辛い体験をすると、このつらい体験にも価値があると思いたがる。回避的思考としてそういう風に考える。
さて現在の世の中というのは、建設業界、工期も予算もきつくなってるうえ、社員の給料も安くなってる。工期、予算に余裕がないから育てる余裕がない。それも一因だろう。
だがもし今の草食化した若者が、車や家を買うような楽しみもなしに、自分と同じ、若いころの自分よりきつい仕事をこなしてしまったら・・・草食化した若者は自分より根性も能力もある・・?そんなことがあってはならない。そんなこと認められない。
だから、若者に自分が若いころに耐えたことを要求しない。(若いやつは朝1番早く来るとか、事務所の掃除、雑用もこなすなど)「そういうこと要求すると若い子は辞めちゃうからな〜。まったくやれやれ・・最近の若いやつは」それだけならよいのだけど、若手を1人前にする気がない。半人前でも補佐として役に立つ程度にしか育てる気がない。
資本主義に未来などなくとも、生活に必要な技術、家を作る、車を作る、家電を作る、食べ物を作る、IT技術等はやっぱり必要なわけで、きちんと後世に伝えていかないと困るのだけど・・・