最近の記事で読んだのだが、この不況下で数少ない勝ち組企業というのはABCマート、ユニクロニトリ日本マクドナルドサイゼリヤ、OKストアなど、らしい。
ここ数年日本の消費者は考えるようになったとは思う。余計なもの(車とかテレビとか)を買うということをしなくなった。流行といわれるものはみんなが買うから買うのだ。ブランド物というのはみんながうらやましがるから買うのだ。だからみんなが消費をやめれば、消費という行為自体虚しくなるのだ。
ただ余計なものを買わないというのは、ある程度簡単な行為とも言えると思う。だって自分でそれなりに賢い人間と思うなら・・ね。
上記の記事をみて私が思ったのは、生活必需品を不当に安く売られたときどうしたものか・・ということ。


「日本の『食』は安すぎる」やまけんの出張食い倒れ日記
食品添加物、外国産飼料、によって安くなる日本の食品、それは消費者の側に問題がある。
「No Logo」Naomi Klein
今やナイキもGAPも全て中国製、作るのは若い女性で1日12時間から16時間ろくに休憩さえ取らずに働く。ひどいときには1日48時間ぶっとうしで覚せい剤を打って働くとか・・機械の下で寝るとか・・組合は禁止、妊娠は禁止、そんな環境だから当然原価は安上がり、そしてそれを広告を使いいかに高く売るかが勝負・・


私自身「食」には元々うるさい人間だから、卵1個100円、豆腐一丁300円でも買うことはできる。でも「衣」に関することには無頓着なので、どうしてもユニクロ等に手が伸びてしまう。私はユニクロ等の衣類が安いのは中国の最低賃金労働者を酷使しているからと知っている。しかし、今時中国産でない衣類を探す事のほうが難しいのでだったら安いやつでいいや・・となってしまう。最近衣類に関しても高くてもいいから日本産かフェアトレードのものを探してみようかと思う。
さてここで問題なのは「余計なものを買わないことは賢い」という観念はすでに広まっているけども、「安いものを買うのは賢い」という呪縛からはなかなか自由になれない。それが今の勝ち組企業に表れているのかな・・と
でも余計な物を買わなければ、お金は余るのだから、余ったお金が「安いものを買うのは賢い」という価値観を壊してくれればいいな・・