しないこと

辻信一さんの著書http://namakemono.shop-pro.jp/?pid=17499354

最近、自分も自分の周りでも鬱な人が増えた。「最近何か面白いことない?」「最近のテレビつまんなくない。音楽も映画もつまんなくない?」「休みの日とか何してる?」私も正直最近面白くない。テレビは元々見ないが、映画・音楽、ネットを見ても本を読んでもあまり「これ!!」というのはない。なので発想の転換が必要なのかと思うようになった。

なにかしないと時間がもったいないという発想を捨ててボーとすること。休みの日、電車の中、仕事から帰って寝るまで・・・ボーっとしてると色んな事に気付く。季節の匂いだとか、町の雰囲気だとか、食べ物の味にも・・・逆に言えば人生は楽しくなくてはいけないという前提が間違ってる気がする。夢や希望にあふれ、何か新鮮な物に出会い、何か変化があって、世の中はユートピアに向って革命を起こす。でもそんなものは大手広告メディアが作る世の中の価値観になれすぎてしまったのに過ぎない。人間の幸せなんて朝起きて飯食って寝る、その合間に季節を感じたり月や夕日を見てボーっとして感じるようなものなんだと思うのだ。

大手広告メディアは私たちに流行に乗らなきゃ、旅行に行かなきゃ、友達と出かけなきゃと宣伝してきた。
左翼活動家はデモに行かなきゃ、署名や募金もしなきゃ、環境活動、反戦運動もしなきゃとにかく行動しなきゃ・・
若者は夢や目標を持ち、活動的であらねば・・時間が人生がもったいない。

行動的、活動的であることがよしとされてきた。でも「しないこと」だって世の中を変えうる要素が詰まってる。

ブログも無理に更新することないものだと思えてきた。そう更新が遅いのはいいことだ。