働く人の深層心理学

  • 以前にも紹介した話。ホームレスの人に家を与え一人暮らしさせたが、1人暮らしの孤独に耐えられず、ホームレスに戻ってしまった。
  • それと仕事がきついなら、なぜ人はとっとと一生食えるだけの貯金をして早期退職しないのかという疑問。
  • そしてニート生活は実は辛いという話、mixiニートのコミュがあるのだが、そこでも毎日することのないニート生活の辛さが語られていた。私も3ヶ月の自宅待機を経験したことがあるのだが、喜んだのは最初の1週間だけで、後が辛い。毎日起きるのは昼前、本を読んだり、講演会に行ったり、ボランティア活動したり、でもそれも毎日継続的にあるわけでない。経験したことのないひとには説明しづらいが暇なのは鬱で辛いのだ。

ここで考えたいのは社会的に仕事や金に対して当たり前と思われてること「金は誰でも沢山ほしいもの」「人間暇で楽ならそっちを選ぶ」について疑問なのだ。「宝くじ1億当たったらどうします?」「仕事辞めて遊んで暮らすよ〜」 「高給の公務員とかどうですか?」「そりゃ成れるなら成りたいさ〜」なんて会話は雑談としては成り立つけど、リアルな話じゃない。

自分も建築施工管理(現場監督)という仕事をしてるのだが、仕事が楽しいとき辛いときってどんなときだろう?と自問する。今時、資本主義社会で企業の目的が利益の最大化である以上、仕事は忙しくきつい。だから暇なほうがいいと思ってしまうが、暇になってみるとまた辛い。

  • 現場にはガードマンという仕事がある。この仕事の1番の辛さは暇なときは暇、暇のときでもとりあえず居なきゃいけない点にあると思う。仕事がなくともとりあえず立ってなきゃいけないとき、ガードマンは本当に辛そうだ。
  • 現場には職人さんがいる。鳶さん、鉄筋屋さん、大工さん・・自分から見て彼らがうらやましいのは彼らは仕事がなければ来なくていいし、忙しければ人数を増やして仕事に入れる点にある。
  • 現場監督という立場だと暇でもとりあえず居なきゃいけない。忙しくても残業して一人でやらなきゃいけないという状況に追い込まれるのでストレスが溜まる。

それともう一つ考えるのは仕事、職業の社会的意義、社会的地位、社会への参加について、

  • 社会的意義については、ベーシックインカムの記事で書いたのでそちらを参照、ベーシックインカムの可能性について - 社会考察日記 azalea
  • 社会的地位について、建築現場で働いてみると、現場の中に地位があることに気付く。職人、監督>ガードマン、雑工>ニートみたいな・・ニートという言葉も随分浸透したように思うけど、そこには侮蔑的な意味もあり、ニートと呼ばれるのがいやで働いている人が多数いるように思う。
  • それと社会への参加というのは人ってどれくらい孤独に耐えられるのか・・ってこと。家庭の事情も色々だが、働かないとなかなか人との繋がりも持てない。だから1人暮らしよりホームレスの方が良かったりする。

総括すると私は社会的地位の格差がない社会において社会から必要とされる仕事をし、それは適度に忙しく、楽しく人との繋がりが持てるものでないといけない。贅沢すぎる?いや贅沢じゃないと思う。仕事が楽しいことから逆算して経済を構築していいはずだ。

だから働くということについて1度心理学的に明らかにする学問が必要なんじゃないかと思う。それはAC(アダルトチルドレン)についての心理学がアルコール依存症共依存(尽くす人)、問題児や優等生等の深層心理について暴いたように、社会的には良し悪しと思われてる仕事、職業についてのことを人が本当に仕事に喜びを持てるのはどんな時かその深層心理を研究してみたらいいんじゃないかと思う。それってロスチャイルドとか支配層に取っては都合の悪い話なんだろうが・・

ちなみにACの話が出たのは私の思う1番不健全な働き方として、「自分がいなけりゃこの会社は持たない」「この仕事が出来るのは自分だけで自分はすごい」と思うことで仕事へのモチベーションを維持しようとする。共依存的な働き方こそ過労死などを招き、自分も他人も不幸にする不健全な働き方なのかと思う。