2011年はいい年でありますように

年末年始なると、毎年思うのだけど、世の中が日本人が一度リセットされたような気分になる。それは年末年始がお盆休みとかクリスマスみたいな消費に使ってしまうような行事ではなくて、1度日本人であること、家族について考えるから、仕事とかそのストレス解消の消費のことを忘れて自分と向き合うことが出来るのだと思う。

日本人であることというと右翼っぽいから少し抵抗があるけど、自分はこれを大事なことだと思う。日本人であること東京・江戸の人を大切にしている。特に食生活がそうで、和食、関東の味にこだわっている。人にもそうすべきだとか言いたくないし、排他的にはなりたくないのだが、自分のルーツに帰ることが幸せだと感じるのだ。

食のことはさておき2011年がどんな年になるのか考えてみた。自分のあてにしてる政治評論家の田中宇氏や副島隆彦氏の予測によれば米ドルの崩壊、金融崩壊が起きるのは2012年。そう考えると2011年は何だがかったるい。仕事辞めてニートになっちゃいたくなる。中国はますます台頭し、アメリカは衰退(というか自滅)する。労働環境はますます厳しくなり、給料も下がる。(給料が下がれば消費文化が衰退するからいいことだと思ってるけど・・)

2011年の国際政治の流れで気になってる点をいくつか・・
・日本における反中国的報道、明らかに感情的というか日本人を感情的にしようとする報道が目立つ。これをやらせてるのはメディアがアメリカに支配されているかららしい。
アメリカの自滅、多極化への移行、イラク戦争は成功だったとの田中宇氏の見方、イラク戦争の目的はアメリカ政府の財政破綻、世界中へ反米感情を植え付けること、アメリカの支配者自身がアメリカを覇権国家から引きずりおろし、世界を多極化させたいと思っている・・だから、アメリカは今年も世界から反感を買うような自滅的政策を続ける。
・中国の民主化、中国でもこのところ共産党一党独裁から普通選挙へ移行する動きがあるらしい。私が興味深いのは民主主義とは本当に大衆を幸せにするものなのか?

フランス革命のポイントは人々を「国家に貢献する国民」にしたてあげたことにある。革命前の人々は、国家に対する忠誠心がなく、国家や領主は人々を脅して微税や微兵を行い金を払って傭兵を集めて戦争をしていた。農民は国家や領主の奴隷であり農業生産性は低かった。ところがフランス革命によって、国家は「人々のもの」(民主主義)になり人々は国家の奴隷ではなく、自主的に納税し国家を守るために喜んで無償で戦死する「国民」「市民」に変身した。」米中逆転-田中宇
だから中国が民主化したらどうなるのか興味深い。人々の労働環境もよくなり、人権や環境に対する意識も高くなる。でもその目的は人々の「労働」「消費」「戦争」に対するモチベーションを高めるため・・・だとしたらどんな中国になるのか?世界は中国をどう見るのか?

振り返って日本の「民主主義」ってなんだろう?というかなんだったんだろう?戦後日本には戦争する必要はなかったから愛国心はいらなかった(国民意識は必要だけど・・)だから基本的には普通選挙を行なうけど、いつも自民党で時々野党で・・政治で世の中が変わるなんてことはなくて、北朝鮮と比べられれば日本は民主主義だよといい、欧米と比べられれば日本なんて民主主義じゃないよ・・といいそのどっちつかずの状態にすることが、日本人の「労働」「消費」意欲を刺激するのにちょうどよかったのかもしれない。

2011年はいい年でありますように・・