1人暮らしはよろしくない

独り暮らしをしながら最近そう思う。実家に帰れよと言う人もいるだろうが、親とは色々考えが合わないのでとりあえず独り暮らししている。独り暮らしが良くない理由について

その1
家事労働が非効率である。自炊しながら思うのだけど、例えばご飯炊くにもみそ汁作るにも1人前作るのも4人前作るのも手間はそれほど変わらない。だから4人の人間がそれぞれ一人暮らしするより、共同生活で誰かがみんなの分まで作った方が効率が良いのだ。非効率的だとイライラしてしまうのは人間の原始人的本能なのだ。

その2
自分のためにしか家事労働ができない。家事労働しても他の誰かが喜ぶということがない。「最初の数年は「あの人より自分の方が高給だ」とか「自分の仕事の方が高い評価を得ている」というような同族間の比較がモチベーションを維持するかもしれない。だが、そのようなものはいずれどこかで消えてしまう。その後の長い時間は自分自身で自分の労働に意味を与えなければならないけれど「自分のために働く人間」にはそれができない。私たちの労働の意味は「私たちの労働成果を享受している他者が存在する」という事実からしか引き出すことができないからである。」ひとりでは生きられないのも芸のうち/内田樹 上記は内田樹氏がニートが増える、若者がすぐ仕事を辞める傾向についてコメントしたものだがこれって家事労働にもあてはまる部分があって、掃除、洗濯、料理どれでも自分のためだけにやるのはどこか虚しい。もし他に喜んでくれる人間があれば、めんどうな家事労働でも仕事に喜びが見出せるのに・・

その3
余計な出費がかさむ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器そういった家電用品、それと風呂、トイレ等は複数人で1個あれば事足りるのに独り暮らしだと独り一個持たざるを得ない。巷のマンション、アパートの間取りが独り暮らし用かファミリータイプ用しかないのは余計なものを買わせたい資本主義の陰謀・・ファミリータイプで共同生活すればいいのかな?・・・

その4
孤独である、淋しい。休日ずっと家で過ごすとなると誰ともしゃべらずに過ごすことになる。だからどこかに出かけるのだけどそうすると出費がかさむ。以前3ヶ月仕事が自宅待機になったとき、それが辛くてニートに対して否定的になったのだけど、今考えれば、一人暮らしでなければ辛くなかったかも・・もし共同生活であれば、充実したニート生活もありえるかもしれない。以前もブログで紹介したが、湯浅学氏がホームレスの人をなんとかアパートに住まわせたが、孤独に耐え切れずまた自分からホームレス生活に戻ってしまった。きっと複数のホームレスの人をファミリータイプのマンションに住まわせれば良かったんだな。

さて独り暮らし辞めたいな、ルームシェア?結婚?どっちにしろ自分と似た考えの人が必要だな。最近江戸時代の暮らしに興味があるのだが、長屋暮らしは理想的かも・・