詩を転載
「わたしの好きなこと」
玉田兵吾
おいしいものは大嫌い おいしいはずのものが好き
楽しいことは大嫌い 楽しいはずのことをする
きれいなものは大嫌い きれいなはずのものが好き
身体に良いのは大嫌い 基準を満たしたものを摂る
人のためになるのは嫌い 善意のはずのことをする
好きな人と会うのは嫌い 好きなはずの人と会う
知りたいことを知るのは嫌い 知りたいはずのことを知る
やりたいことをするのは嫌い やりたいはずのことをする
自分自身は大嫌い
自分のはずの像が好き
像から外れる自分は嫌い
がまんに がまんを 積み重ね
いらないものを 手に入れる
これが私の 好きなこと
安富歩氏の詩ですが、とてもしっくりきたので転載してみました。私がこのブログでずっと批判してきたことだから、
「暗い」「女々しい」「つまらないやつ」と言われるのが恐くて、消費に走り、楽しいふりをするバブル世代の親父たち
「友達が少ない」「暗い」「楽しんでない」と言われるのが恐くて、虚しい大学生活を楽しいふりしてごまかす大学生
「活動的でない」「前向きでない」「反体制的でない」「思想と行動が矛盾している」と言われるのが恐くて、実際には充実していないのに、充実したふりをする人権活動家や環境活動家
それは社会からの批判が恐いのだと思う。戦時中に「非国民」と言われるのが恐いように。私は苦しみながら自分に正直に生きていくのが好きです。