詩を転載

「わたしの好きなこと」
玉田兵吾

おいしいものは大嫌い       おいしいはずのものが好き
楽しいことは大嫌い        楽しいはずのことをする
きれいなものは大嫌い       きれいなはずのものが好き
身体に良いのは大嫌い      基準を満たしたものを摂る
人のためになるのは嫌い     善意のはずのことをする
好きな人と会うのは嫌い      好きなはずの人と会う
知りたいことを知るのは嫌い   知りたいはずのことを知る
やりたいことをするのは嫌い   やりたいはずのことをする

自分自身は大嫌い
   自分のはずの像が好き
   像から外れる自分は嫌い
    
がまんに がまんを 積み重ね
いらないものを 手に入れる
これが私の 好きなこと


マイケル・ジャクソンの思想 「私の好きなこと」


安富歩氏の詩ですが、とてもしっくりきたので転載してみました。私がこのブログでずっと批判してきたことだから、

「暗い」「女々しい」「つまらないやつ」と言われるのが恐くて、消費に走り、楽しいふりをするバブル世代の親父たち
「友達が少ない」「暗い」「楽しんでない」と言われるのが恐くて、虚しい大学生活を楽しいふりしてごまかす大学生
「活動的でない」「前向きでない」「反体制的でない」「思想と行動が矛盾している」と言われるのが恐くて、実際には充実していないのに、充実したふりをする人権活動家や環境活動家

それは社会からの批判が恐いのだと思う。戦時中に「非国民」と言われるのが恐いように。私は苦しみながら自分に正直に生きていくのが好きです。