Slow life is dead.post slowlife・・

「言い訳できる」モノだけが売れている。
上記の記事を読んで思ったこと。
スローライフは死んだ。かつてそれは反体制だった。既存の価値観にNoを言うものだった。でも今は違う。今や猫も杓子もエコだロハスだ。セブンイレブンからユニクロまでエコでロハスなイメージを打ち出そうとしてる。かつては反資本主義だったものがマーケティングに取り込まれた。あらゆる企業がスローライフで物を売ろうとしてる。スローライフは死んだんだ。」

以上、ジョンライドン(セックスピストルズ、PIL)の発言・・というのは嘘で昔音楽雑誌でそんなこと言ってたような気がした・・のでそれをパンクをスローライフに改変しただけです。でもパンクは死んだじゃなくてロックは死んだだっけ?カートコベイン(Nirvana)もザックデラロッチャ(Rage against the machine)も自分のアルバムが売れて周りが自分と似たような音楽が流行りだした頃そんなような発言をしていた。一昔前の洋楽ファンだったら、この当りの発言の主旨が分かってくれると思う。
パンク・ロック - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B4_(%E9%9F%B3%E6%A5%BD)

さてなんでパンクとスローライフなのかというと、お互い共通点があると思ったから・・パンクロックというのは音楽的には無意味なものであると思う。複雑になりすぎたロックをもう1度シンプルに戻すんだったら、最初からビートルズやヴェルヴェットアンダーグラウンドのCD聞いてればいいじゃんって話だ。やっぱりパンクは政治性、時代性と合わさって意味をなすのだと思う。スローライフだけど、これもやっぱり基本的には無意味だ。例えば手作りの漬物、なんで漬物が発達したかというと保存食だからである。1度に大量にとれ食べきれない野菜を塩漬けにしたり干したりして保存した。だからスーパーに行けばいつでも新鮮な野菜を売ってる時代にわざわざ手間暇かけて手作りするのは時間と経済性を考えれば無意味なのだ。(手作りの漬物はとってもおいしいけど・・)

パンクが終わった後、パンクはどうなったのか、例えば政治性を残したままさらなる過激性を求めたハードコアパンク、政治性を捨てポップ化したニューウェーブもあれば、ロック以外の音楽を取り入れることでパンクを発展させようとしたニューウェーブもある。この辺り色んなバンドが色んな音楽をやったのでジャンル分けするのが難しくなっていたりするが・・

さあポストスローライフってどんなもんだろう。さらに徹底した自給自足を行うとか徹底したニートライフ等の過激路線なんだろうか?自分的には違う気がする。ポップ音楽だってパンク以降、オルタナティブを探しては流行ってさらにそのオルタナティブを探して・・の繰り返しで疲弊してあきられて衰退したように思える。

自分的にはもはや反資本主義のために何かしようとする動きは全て資本主義に利用される。僕らは民主主義の名のもと自分たちの意志で世の中を変えられると信じてきた。でも今は僕らの意志とは関係なく世の中は勝手に変わっていくように思える。ポストスローライフ諸行無常ライフ・・人生はむなしく流れていくものと多くの人が認識すれば、もはやエコでロハスなものさえ売れなくなり、資本主義は崩壊・・

今、なめらかな社会とその敵と言う本を読んでいるが、資本主義と反資本主義を断絶するのではなくなめらかにするという試みもありなのかも・・と思った。

パンクとか聞いたことない人にはさっぱりな話だと思うので参考動画
代表的パンクバンドsexpistols

政治色のないニューウェーブバンドcure

ファンクとか取り入れたニューウェーブgang of four

ジョンライドンがsexpistols解散して始めたpublic image limited

ハードコアの代表格的なfugazi