社畜にも指示待ち人間にもなりたくない私は・・

前回の記事で意識が高い系(社畜)とその対極にあるのが指示待ち人間だから彼らはそうなるまいとやる気を出すと書いた。社畜の定義について海外ニートさんの言葉を借りると
「一介の雇われの身なのに何を勘違いしたのか経営者視線でモラル的、法律的にも間違った価値観(サビ残、休日返上当たり前。有給を使わせないなど)を押し付けて来るような連中を指します。会社の間違ったやり方に加担して、本来は同じ立場であるはずの労働者の権利を奪う側に回っている人たちや、『俺らがこんなにキツい思いしてるのに楽するヤツがいるのが許せない!』って感じで協調性(と言う名の同調圧力)や、不幸の横並びを強要して来る人たちの総称
確かに社畜にはなりたくない。でも自分がコンビニや居酒屋でも店員にやる気のない態度を取られたらどう思うか?一緒に仕事する人がそうだったら・・そう思うと指示待ち人間にもなりたくない。自分も含めてそんな人は日本人に多いと思う。
ノマド社畜」(谷本真由美)を読めば分かるのだけど、海外では新入社員研修なんてなくて社員は最初から成果を求められる。あなたはこの会社にどれだけ利益を出せるのか?だから企業のインターンシップ(ただ働き)を利用して経験を積むしかない。「イギリスやフランスで店の店員がめちゃくちゃやる気なかった。」「会社で外国人雇ったら言われたことしかやらない。」それはそれが「給料に見合った最低限の仕事をすればよい。それ以上はすべきでない。」「サービスは奴隷が主人に対してするもの。」という欧米中心の世界標準的な考え方によるものだからだ。
だから日本がこれだけの経済成長を遂げて、国際競争を勝ち抜いてきたのは社畜のおかげで・・1には経営者がノルマを厳しく設定し管理する必要がなく、そのコストが浮いたこと。2には労働者が契約以上の仕事を自らしてくれること。その2点が日本経済の強みだったのだ。学生が就職活動でアピールするやる気というのはこのことだ。社会人というのは日本独特の言葉でそれが経営者なのか労働者なのかをあいまいにしている。
明治時代の富国強兵・・・西欧にはキリスト教がある。彼らはキリスト教の布教を名目に植民地化を正当化できる。日本にも仏教があるがそれはあまり強力でない。そうだ天皇を担ぎ出そう天皇陛下のためなら死ねる。天皇陛下のためになすことなら正しい
戦後の日本・・・西欧には個人主義がある。彼らは自分さえ良ければ良いという名目のもと企業の利潤追求を正当化できる。日本にも個人主義的な奴はいるがそんなに多くない。そうだ社会人と言う言葉を作ろう。社会人たるもの会社に尽くすべし。社会人たるもの仕事第一優先。
1度も植民地になったことがない日本人の労働価値観は世界標準と合わない。ペリーの脅しに応じて開国なんてすべきでなかった。今からでも鎖国したい。でもそれが無理なら・・国際標準的な考えで給料に見合っただけの仕事しかしないようにするのか?私は賛成できない。オシム監督は日本人は日本化すべしと言った。日本人は勤勉である - 社会考察日記 azalea中途半端に欧米化した親父世代はお金のために消費のために自分のために働いてるつもりになってる。そうでなくてとことん人のために、誰かの幸せのために、出来れば社会のために働けばいいんじゃないだろうか?とことんお人よしに・・でもしたたかに・・・