効率的になりきれない資本主義

最近思うのはもし「資本主義ゲーム」ってゲームがあったらどうだろう。あなたは利権を持った資本家でメディアも教育も政治も企業もあなたの思いのままにあやつれます。ゲームの目的は、あなたの持ってる莫大な資産を投資し利益を回収することです。そこであなたは、古くからある街並みを破壊し、そこにマクドナルドを建てたりするわけです。一般国民をいかに働かせ消費させるか、どんな教育をしメディアでどんな宣伝をするか?そこが重要なポイントです。

人々のモチベーションを上げようと貧富の差を拡大しました。ただし上げすぎると反資本主義運動が拡大してしまうのでほどほどにしないといけません。知的な労働者を増やそうと教育水準を上げました。でも教育水準を上げすぎると仕事そのものに疑問を持ったり、広告を出しても思惑通り消費してくれないのでほどほどにしないといけません。

なぜ、日本の会社では無駄な会議が多いのか?無駄を省いた方が効率性が良いではないか?いや効率性を高めすぎると労働者が資本主義の目的に気付いてしまう。日本では労働者の知的水準をそこまで上げすぎてはいけないのだ。無駄なことでもとにかく「社会人」なら思考停止して従え。でないと会社に・・資本主義に反逆してしまうかもしれない。

陰謀の資本主義では、一方で考える人間を欲し、もう一方で考えない人間を欲する。効率性を求める一方、非効率性も残しておかないといけない。どっちつかず状態になる。

どんなに効率性を求めようと、結局どっかでも無駄なこと、非効率的なことをせざるを得ない。効率的にはなりきれない。それが僕らの本能をイライラさせる陰謀の資本主義。

陰謀の資本主義と本能の資本主義 - 社会考察日記 azalea