これからの時代の働き方、続き

前々回の記事でこれからの日本の労働価値観は新しい時代に突入する、と書いたけど追記。
これからの時代の働き方について考えてみた。 - 社会考察日記 azalea
最近考えたのは1)人口の減少 2)消費意欲、消費文化の衰退 3)労働意欲、経営者思考の労働者の減少 4)今まで築き上げたビジネスモデルの崩壊、その4つが絡み合って経済成長率のマイナスが加速度的に進むんじゃないかってこと。

1)人口の減少については、どうしようもない。すでに14歳〜64歳の生産労働人口は減少し始めている。さらにこの先未婚率も少子化の傾向も止まらないだろう。
2)については単純に給与が下がったからの問題ではない。もはや消費では自己愛を満たせない時代になってるということ。私の働く工事現場では職人不足とその高齢化が深刻だが、もし賃金を上げたとしても若い職人が増えるかというと疑問だ。増えた賃金で車や高い服や靴を買ったとしても、それをすごいと認めてくれる人がいなければ、高給を得ても意味がない。
3)について、前々回の記事で書いたけど、これは10あったやる気が8とか7になるなる話ではなくて、もはや会社の1員として忠誠を誓うような時代ではないということ。今までは言われなくてもやってくれたことが言わなきゃやらない時代になってくる。「私は労働者ですよ。なぜ経営者のように考えないといけないのですか?やる気がないってなぜ労働者のわたしにやる気がないといけないのですか?」つまり今まではプラスの方向を向いてた労働者がマイナスの方向を向いている。プラス10だったものが、マイナス2とか3になり、それを経営者側が努力してプラスの方向に持っていかないといけない。そんな時代になりつつある。

4)について言えるのは、今まで利益の最大化、効率性の最大化を目指して構築してきたものさえ壊そうとしてること。トヨタにせよユニクロ、佐川急便、マクドナルドあらゆる企業が効率化を目指し改善を繰り返し仕事のシステムを作ってきた。ところがもうこれ以上にないほど効率的なシステムを作ったとしても株主はもっと利益を・・と要求する。それが資本主義である。最近の例ではマクドナルドの60秒サービスと称して注文を受けてから60秒以内に出します。出来なければ1個バーガーをサービスします。その結果は・・Jリーグが今年になっていきなり2ステージ制に戻しますと言ったのも同じもの。明らかな改悪で利益など出ないのに、株主に「もっと利益出すために何かやれよ」と言われた結果なのだと思う。

最近の私の職場でも無理なコストカットの結果更に悪い方向へと向かう。そんな傾向が増えている。現場の人員が明らかに足りない。でも強引に進める。結果チェックミスが増え、それを直すのに余計な金がかかる。安い業者、を更に値切って使う結果、質も悪く工程通りに進められない。結果更に余計な経費がかかる。それが現場の労働意欲を下げ・・のスパイラル。

ということで2013年からの経済成長率を楽しみにしよう。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/07.pdf←日本の人口推移
経済成長率