カースト最下位の私が仕事をがんばってみて・・

私はスクールカーストで言えば最下位だ。学生時代からぼっちで友達いないし、彼女もいないし、コミュ障で口下手、流行の話題なんてチェックする気もないもないからなおさら会話に困る。普通こんな人間が就職出来ないんだが、なんだかんだ30過ぎても正社員として働いている。

7,8年働いて分かったこと。カースト下位だと、「がんばり」に関しては認められるが、「結果」と「成長」に関しては上司、同僚など認めたがらないことだ。こんなやつに何があっても負けられない。自分より・・自分と同等の能力、根性があるなんて何があっても認められない。

会社に入って思うのだけど、だいたい会社っていうのは面接の時、同じような偏差値の高校、大学からスクールカーストでなるべく中位〜上位に属してそうな学生を採用するのだと思う。うちは中小企業だから学歴も中堅どころの人が多い。自分は派遣社員から当時の上司に気に入られて入ったので会社の社員とはちょっと違う。

「東大生はバカだ」ってよく聞く。小中学校で東大行けるほど頭いいっていうとがり勉カースト下位が多かった。運動が苦手で女にもてない、友達も少ない。それは傾向としてある程度はあってるのだと思う。うちは中小企業だから「大手企業はさ、給料いいかも分かんないけど、下請けまかせだし、基本的にあいつらバカなんだよね」とよく話す。

実際東大生がバカか否かはさておき、実際にはそうやってみな自尊心を保ってるんだと。東大生が運動もできて女にもてて、コミュニケーション能力も抜群、勉強以外の場面でも頭がよかったら、皆自分が劣等人間のように感じて自尊心を保てないはずだ。高校からは偏差値ごとに分かれて生活し、大学、就職しても特に能力を比べられるような場では一緒に働いたりしない。

学歴の話はさておきともかくスクールカーストだ。別に出世したいわけでもない。ただ食っていければいい。自分がせめてカースト中位だったらそれなりのがんばりで会社に居場所を作れたかもしれない。

20代で若手のころは「君はがんばってるね」とニコニコして認められても、30代になれば「能力」「成長」「結果」を求めざるを得ない。上司は「がんばり」は認めるが「能力」は認められない。年が近い社員はこいつの下で働くことはプライドが許さない。

市場原理の下の元、残酷な競争にさらされて、自分の身を守るために仕事を身に着けなければいけないと思えば、仕事もいやでも覚えるのだけど、周りの人にそういう人はあまりなくて、スクールカーストの延長で会社内カーストみたいな感じでしごとしてるのね。

カースト下位でがんばらなきゃただの役立たずだし、がんばっても能力があるとは認められない。がんばりだけで通用するのは20代だけ・・最近行き詰ってきた。本当に食っていけりゃそれでいいんだけど・・