2015年は幸福感の転換期

2015年は幸福が衰退するのではなくて幸福の価値が転換する年であるということ。年始から内田樹先生がネガティブなこと書いてたので・・それに対する疑問。やりがいのある仕事で働いて結婚して子供作るとかネット右翼原発派をぶっ倒して明るい世の中を作るとかそういう既存の幸福から見ればいいことはないのかもしれない。
2015年の年頭予言 - 内田樹の研究室

去年の末に書いたけど、今まで幸福というのは他人との差異の中に見出すものだった。左翼と右翼、ニート社畜、既婚者と独身、フェミニストと中年オヤジ、お互いを見下しあい、相手との差異の中に自分の価値を見出し、相手との戦いに勝利することにこそ幸福と信じる。そういう承認欲求を満たす幸福の方が一瞬の幸福度は大きく感じられるしかし連鎖し増大する一方で長続きしない。ついには満たされなくなる。それは戦後の復興から今までずっと続いてきた。

でもこれからは、幸福度は社会全体で分かち合うものになると信じている。それを一番受け入れがたいのが実は左翼だったりするのではないかと思う。なぜなら彼らはある程度熟考した上で、原発や政治家や右翼等を敵とみなしそれを倒すことが幸福になると信じていたからである。右翼や政治家と幸福をシェアするというイメージが持てないんじゃないだろうか?そうすると自分の左翼としての価値がなくなってしまうから・・一方で社畜なんかは「本当に俺はこれでいいんだろうか?」と疑問を持って生きてきたから受け入れやすいと思う。「嫌われる勇気」がビジネス本として人気なのはこの当たりなんじゃないかと思う。

なので2015年が不幸な年だと感じられる人は既存の幸福感にしがみつくのではなく、新しい幸福感を受け入れる転換期であるという事を考えて欲しい。