アドラー心理学は世界を変える
アドラー心理学にはまってます。
まず最初に言うと、過去のトラウマを自覚し克服した人間、インナーチャイルド療法で救われた人間としては全肯定するわけにはいかない。トラウマは存在するし、今の自分の行動に影響している。承認欲求を否定するのは、賛同するが、特に極度に愛情不足な家庭で育った人がそれを自覚せずして承認欲求や劣等感を克服することは難しい。と言いつつも非常に面白いし売れているのが嬉しい本。自分にとってポイントとなった部分は・・
人はタラレバの世界に逃避する癖(ライフスタイル)がついてしまうとそこからなかなか抜け出せない。私が子供の頃からこの癖がついていた。小学生の頃、机に座って勉強してるとき、いつも私はいつの間にか海賊になって無人島を体験したり、宇宙船に乗って火星を体験したりしていた。なので母親がいくら勉強机に座らせても成績が悪く、授業中も学校の先生の話が頭に入ってなかったり、本を読んでても中身が頭に入ってこず、成績がかなり悪かった。
大人になっても、会社を辞められれば、ダイエットして痩せたら、結婚すれば、とタラレバ世界にはまってしまうほど、それを実行にうつせない。なぜならそれを実行してしまうとそれを達成しても不幸であるという現実に耐えられないからである。
アドラー心理学では承認欲求を全否定している。承認欲求を全否定したとき何があるのか?そこには共同体感覚が待っている。人と違う自分や人より秀でた自分で承認欲求を満たす事を止めたとき普通という感覚、みんなが仲間だという感覚が得られる。
社畜として過剰に働いた時、それはこんなにがんばった自分を褒めてもらいたいという承認欲求になるし、反原発運動のような左翼活動もいつのまにか人と違う自分という承認欲求に支配されている。ブログやツイッターもいいねや閲覧数により承認欲求の飢えへとつながる。
この本によって日本が世界が社畜社会と無縁社会から脱出できることを願っている。久々に希望を感じた本。
僕らは自分で思うほど個性的でなかった - 社会考察日記 azalea
- 作者: 岸見一郎,古賀史健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/13
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アドラー心理学 実践入門---「生」「老」「病」「死」との向き合い方 (ワニ文庫)
- 作者: 岸見一郎
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